前回のコラム『マーケティング戦略がなんだか難しい理由』で、
マーケティング戦略というのは、
「最も多くの人に買ってもらえる手段を選ぶ方法論」だと説明しました。
今回は、「戦略とはいったい何なのか」について触れたいと思います。
「手段を選ぶための方法論」とは言ったものの、
なんだかわかったような、わからないような話。
わかりやすく具体的に説明していきます。
「手段」というのは、言い換えれば「戦術」に当たります。
具体的な「戦術」を考えるために、
目的と課題から導き出す抽象的な方向性が「戦略」です。
例えば、ある新商品を売りたいとします。
この場合の目的は「商品を売ること」です。
新商品なので、現状は「誰も商品のことを知らない」。
ならば課題は「商品を知ってもらわなければ」となり、
戦略は「商品を認知させること」になります。
戦略=方向性が「商品を認知させること」に決まったので、
戦術=手段は広告やPR等になるわけです。
これがもし、目的は同じ「商品を売ること」でも、
新商品ではなく、「誰もが知っているのに売れていない」のであれば、
「商品の魅力が理解されていない」ということになり、
課題は「魅力を理解してもらわなければ」に変わり、
戦略も「商品理解を促進すること」に変化します。
この場合の戦術は、サンプリング等のお試し企画が考えられます。
ちなみに「目的」と似た言葉で「目標」というのがありますが、
「商品を10万個売る」といった場合は、10万個が「目標」になります。
最近流行りの横文字でいうと「KGI」(Key Goal Indicator)です。
最終達成指標のことですね。
10万個売るためにはどのくらいの人に認知されていれば良いか。
それを表すのが、目標達成までの中間指標であり、
「KPI」(Key Performance Indicator)と呼ばれています。
「新商品を知った人の1割が購入する」と推定される場合には、
「KPI」は「100万人の認知」ということになり、
100万人に情報が到達するように広告出稿量を調整する、
となるわけです。
話をシンプルにするために、かなり大雑把に説明しましたが、
いかがでしたでしょうか。
もっと詳しく知りたいという方は「KPI」や「戦略」で検索してみてください。
たくさんヒットすると思いますので。
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